キャラソン苦手なオタクがヒプノシスマイクにハマった。
タイトル通り、キャラソンが苦手なオタクである私がヒプノシスマイクにハマった話。
ヒプノシスマイクとは
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」とは、声優史上初のラップ音楽原作のCD企画。参加するのは、木村 昴さん、石谷 春貴さん、天﨑 滉平さん、浅沼 晋太郎さん、神尾 晋一郎さん、駒田 航さん、速水 奨さん、木島 隆一さん、伊東 健人さん、白井 悠介さん、斉藤 壮馬さん、野津山 幸宏さんの全12人の男性声優。
それぞれがキャラクターに扮して作中でラップを繰り広げる。12人のキャラクターはイケブクロ、ヨコハマ、シンジュク、シブヤと4つのディビジョンで構成され、1チーム3人のCDとして、3週間毎にリリースされる予定。キャラクターデザインはIDEA FACTORY、オトメイトが担当します。
animate Timesより引用
っていうオタクが好きなタイプのコンテンツ。
昨今の音楽系ジャンルとしてはやはりアイドルものが根強いので、音楽を伴うジャンルといえば(女性向けだと)うたの☆プリンスさまやアイドルマスター SideM、あんさんぶるスターズなどが挙げられます。他にもいっぱい。
アイドルってすっごくキラキラしてて、ときめかせてくれて、見ているファンを幸せにしてくれるものですよね。
私も上記ジャンルにハマりました。
しかしアイドル物が増えすぎた感も正直あるなぁというのが私個人の本音。
元々アイドルオタクというわけでもないのでこれ以上アイドルはいらないだろうと思っていたところに来ました。
ヒプノシスマイク
とんでもねぇジャンルだ。
正直私はキャラクターソングがとても苦手で、上記ジャンルにハマっていたとはいえ曲ごと愛せないタイプのオタクでした。
アニメのテーマソング、OPやEDになってる曲は昔から好きなものもあります。
シャーマンキング世代のオタクなのでよみがーっえーっれーっ!!!(てれてーてってってーてーれれー)でテンション爆上げMAXになって叫ぶように「空とっ大地がっ!」ってなります。
アニソンは嫌いではなくてむしろテンションが上がるので好きなのですが、苦手なものがあります。
キャラソンと言われる、声優さんがキャラクター自身の曲を歌うコンテンツ。
いやいやお前アニソン好きでキャラソン苦手なの意味わかんねーよって感じですよね?
先ほど例にあげたシャーマンキングのOPは声優の林原めぐみさんが歌ってらっしゃるし。
じゃあ何でキャラソンが苦手なのか?
ぶっちゃけ、ぶっちゃけ曲も歌詞もダサい。
声優さんが演技しながら歌うのが苦手。
これもうほんと各方面に喧嘩を売ってるんですが、キャラクターの台詞を歌詞にしたり「俺とお前〜ライバルだぜ〜」みたいな
キャラクターの喋り言葉を歌詞にしているのがものすごーーく恥ずかしい。
キャラクターを演じながら声優さんが歌ってるのが何だかとても恥ずかしくなってしまうんですよね。
共感性羞恥ってやつです。キャラクターが恥をかくシーンがめちゃくちゃ苦手ってやつ。
それをキャラソンから感じ取ってしまった私はオタクとして生きにくかったです。
アニメ系の音楽って、そもそもJ-POPだとかそういった音楽のジャンルとは離れていると思っているんですよね。
だからアニソン制作陣が作るキャラソンが苦手で、声優さんの歌い方も苦手でした。
キャラソンと解釈違い起こしまくってて解釈違い地雷芸人としてはもう地雷原を全力疾走、1人マッドマックスみたいなもんでした。
ここで本題に戻ります。
じゃあ何でヒプノシスマイク好きなの?って話なんです。
ヒプノシスマイクで歌っている声優さんはそれこそ上記のアイドルジャンルに出演されている方だったり歌唱力に定評のある方々で、上記ジャンルでは私の苦手なタイプのキャラソンを歌っていらっしゃったりもします。
お前それ矛盾してるだろ?って感じですよね?まぁこれを聞いてくれ。
うわーーー!!!!
何だこれ好き!!!!!!!!!!!!
最初の1回目だけはキャラソンアレルギーが出るかな…って思ったんですけど無言で数回ループしました。
いやいやいやこんなん好きやんっていうかこの人誰?好き!!!!!!!!ってなったんです。
声優さんに詳しくない私が、ラップがめちゃくちゃ上手いってことで名前を覚えてた木村昴さんがトップバッターです。
そう、歌がうますぎる綺麗なジャイアンのCMもこなした現在のジャイアン役の声優さんです。
木村昴さんに関しては本当に本当にHIPHOPアーティストとしてCDを出して欲しい。
正直木村昴さんだけプロのラッパーかな?レベルです。発音とか聴いてて安心する。
エミネムやらDMXやら聴いてた私の耳が木村昴のHIPHOPを聴きたがってる。
もうこの時点でヒプノシスマイクはヤバい。
続いてこれを聴いてくれ。
いやスゲえな!!!!????
中毒性の高い音楽性とちゃんとラップを歌える声優さんたちの歌唱力がすごいんです。
日本語ラップって一歩間違えたらお経になるんですよ。あえてそういった表現をしている人もいますが下手な人のラップはお経。読経。私が死んだらお経じゃなくてその読経ラップで魂をあの世におくってくれよMy Bro.って感じ。
ここまで聴いてもらうとペンは剣よりヒプノシスマイクって何やねんってなるんですけど
中毒性が高まるとわかるマジペンは剣よりヒプノシスマイク〜!!!!マジ卍!!!!ってなります。気を付けてね。
元の話に戻ります。
キャラソン苦手な理由としてキャラクター自身の曲を歌うのが恥ずかしくて無理と公言していた私ですがヒプノシスマイクってキャラクターが自分のことを歌います。
お前また矛盾かよって感じですよね。
でもヒプノシスマイクはいいんだ!!!
何故かと言うと、HIPHOP界隈でよくあるMCバトル(フリースタイルとかね)だとまず自己紹介から始まるんですよ。
お笑い芸人が名乗って名前だけでも覚えていってくださいねって言うのと同じ感じ。
だから一郎は池袋代表マクロからマイクロとか左馬刻様だとか言われてもあぁーなるほどこんな感じでラップするのか〜ってHIPHOP聴いたことある人には馴染みやすい入り方です。
ちゃんと韻を踏んでるし(ライムってやつ)、曲調も縦揺れ出来るんですよね。
あれっ?これ本格的だな!?
何でそんな本格的なMCバトル出来るの!?
少なくともHIPHOPに今まで触れてない人間には不可能なレベル。
おいおいどうしたキングレコード…って思いながら制作陣を調べました。
そしたらまぁ出るわ出るわ現役のHIPHOPアーティストの方々の名前がズラッと並んでおりました。
フリースタイルダンジョンというMCバトルの番組があるんですが、そのフリースタイルダンジョンでメインMCをやってる方が制作に携わってたり、KREVAや九州男など日本国内HIPHOPアーティストに楽曲を提供している方が作曲してたり。
私がゴリ推ししてる横浜divisionの入間銃兎a.k.a45rabbitのソロ曲は作詞作曲共にHOME MADE 家族のKUROさんが作ってらっしゃいます。(編曲とかは他のアーティストの方のお名前も連なってます)なるほど横揺れしながら聴けるリリックだ、なるほど…
(HOME MADE 家族はオタクも聞き覚えがあると思います。BLEACHのOPのサンキュー!とかエウレカセブンのOPの少年ハートとか)
つまり制作陣がHIPHOPで食ってるプロです。
アニソン制作してる人が作ったなんちゃってHIPHOPじゃない!!すごい!!!!
そのプロ制作陣の中で自分が演じてるキャラのソロ曲の作詞を担当した木村昴はマジですげぇ。マジリスペクト。この人マジでHIPHOPで食っていけると思う。
あとホストキャラ(新宿divisionの伊弉冊一二三)の歌詞を担当してるのがオリラジの藤森さんなんですけどこれ笑うところじゃない。あの人はPERFECT HUMANでPERFECTなチャラ男ラップで紅白出てるから。
そして制作陣がプロと知った上で聴いて欲しいソロ曲のトレイラー。
イケブクロdivision BUSTER BROS!!!
木村昴の実力に平伏す。
ヨコハマdivision MAD TRIGGER CREW
間違いなく耳が幸せになる。
シブヤdivision Fling Posse
多分ダントツでPOPな感じ
シンジュクdivision 摩天楼
社会人として生きるのしんどい人向け。
という感じ。
うわもう完成度がすげぇ!!!!ってなったのが私の印象。
そもそもHIPHOPやRapみたいなブラックミュージックって、アメリカにおける黒人差別とかそういったルーツがあって自分の誇りや社会への鬱憤や自分の世界観を表現する音楽みたいな感じなんですけど
ヒプノシスマイクでは女性が優位な立場で男性が優位でない、謂わば女尊男卑みたいな世界観で自分のシマを広げるためにヒプノシスマイク持って武器で戦うんじゃなくてラップで戦うんですよ。
何でラップ!?ロックやポップスじゃなくて何でラップなの!?っていう疑問がある人は一度ブラックミュージックについて調べてみてください。
迫害された側が声を上げるための音楽です。
ヒプノシスマイクは正にそれで、HIPHOPやラップのコンテンツとしてのバックグラウンドしっかりしてるなぁ〜!!と私は思いました。
そんなこんなでキャラソン苦手芸人である私の心をパネェライムで揺るがしたヒプノシスマイクですが(恐らく私はかなりの精神干渉を受けている)、ぶっっっっちゃけ好きか嫌いかはめっちゃ別れると思います。
でもこんなジャンルがあるんだぜ!!何ならすげぇんだぜ!!!っていうのを知ってもらいたかった。
ただそれだけのブログです。
それでは
ペンは剣よりヒプノシスマイク!!!!
読んでくださってありがとうございました!